グラングリーン大阪The North Residenceは積水ハウスを中心とした数社がうめきた2期地区の北街区に建設中のタワーマンションです。
最上階の部屋価格は25億円で大阪のマンションの最高価格であった、Brillia Tower堂島の最上階の部屋の10億8000万円を大幅に更新しました。また、日本初のカーエレベータ付きのカーギャラリーの部屋があったり、停電時でも72時間は電気が使えるシステムが導入されたりと大阪では規格外のマンションとなりました。
概要
名称 グラングリーン大阪The North Residence
住所 北区大深町1-41の一部、1-18の一部
階数 46階建
規模 484戸
敷地面積 7318.81㎡
建築面積 3609.3㎡
延床面積 72593.16㎡
建設主 積水ハウス
大阪ガス都市開発
オリックス不動産
関電不動産開発
三菱地所レジデンス
建設者 大林組
竣工 2025年12月
引渡し 2026年3月
その他 分譲、区分所有
立地
言うまでもないですが絶賛再開発中のうめきた2期地区(以下グラングリーン大阪)の中に位置しています。うめきた再開発は大阪駅北西に広がっていた、旧大阪貨物駅北ヤードの再開発事業のことで東側はグランフロント大阪になっており、当マンションが位置するグラングリーン大阪は西側の地区になります。
写真のように梅田の中に位置しており、大阪駅にも近いです。これ以上大阪駅に近いタワーマンションは梅田ガーデンレジデンスと南街区に建設予定のタワーマンションしかないので希少性は非常に高いです。
最寄駅
阪急梅田駅徒歩7分
周辺施設
梅田の主要施設のほとんどが徒歩圏になります。
North residence→グラングリーン北街区→グランフロント→ノースゲートビル(ルクア)→大阪駅とほとんど雨に濡れずに梅田の主要施設に行くことができます。
グラングリーン大阪北街区徒歩1分
グランフロント大阪北館徒歩3分
グランフロント大阪南館徒歩5分
新梅田シティ徒歩5分
グラングリーン大阪南街区徒歩7分
大丸梅田店徒歩10分
阪神梅田本店徒歩11分
阪急うめだ本店徒歩13分
(徒歩は推定です)
グラングリーン大阪
グラングリーン大阪は前述の通り、旧大阪貨物駅北ヤードの再開発事業の2期地区です。1期地区はグランフロント大阪になっており、2013年に開業しました。広さは9haでその半分の4.5haは公園となります。
南街区
南街区は商業施設、温浴施設、オフィス、ホテルを核とした街になります。大阪駅が目の前にあるのでかなり大規模に開発されている印象です。開業は2025年を予定しています。
南街区施設全景
東棟、西棟
低層階は東棟(ゲートタワー)には商業施設とスパ。西棟(パークタワー)には商業施設ができます。梅田は商業施設の供給過多気味になっているため、商業施設は控えめな印象です。個人的にかなり期待しているのがスパです。神戸の蓮がプロデュースしているそうで、温泉、サウナ、岩盤浴、プール、フィットネスなどができるそうです。ただ、立地やスペックを考えるとそれ相応の値段になりそうです。
早くグラングリーンのサウナに入りたい…
スパから見たグラングリーン大阪The North Residence
中層階はオフィスとなっています。特にパークタワーのオフィスは非常に広くなっています。オフィスのことはあまり詳しくないですが、大阪駅ほぼ直結でなにわ筋線ができると、難波や関西空港へ行くのが非常に便利になるのでかなり人気なのではないでしょうか?
高層階はホテルでヒルトンの最上位ブランドである「ウォルドーフ•アストリア」が日本初進出します。大阪は観光客が多いものの他の都市と比べてラグジュアリーホテルが不足しているため、スーパーラグジュアリーホテルは大歓迎です。
南棟
南棟(サウスタワー)は低層階が商業施設、高層階はホテルになります。ホテルは阪急がホテル阪急グランレスパイア大阪を開業させます。阪急は2019年にヨドバシ梅田タワー内にホテル阪急レスパイア大阪を開業させましたが、こちらはその上位互換となるようで、ホテル阪急レスパイア大阪よりも金額を引き上げるそうです。
南街区タワーマンション
今回は北街区のマンションを取り上げていますが、南街区にもマンションができます!
現時点で分かっている建物のスペックは2028年竣工、51階建、高さ185m、延床面積93000㎡、総戸数600戸となっています。
南街区のタワマンは近年のタワマン価格上昇とNorth residenceよりも大阪駅に近いことを考えるとNorth residenceよりも高い価格で販売されるでしょう。おそらく大阪最高価格となり、少なくとも今後10年は大阪のマンション価格を牽引しそうです。
北街区
北街区は大阪駅からある程度距離があるということもあって南街区よりも開発は控えめになっています。North residenceもこの北街区にあります。
北棟
北街区全景(左がNorth residence、右がノースタワー)
北棟(ノースタワー)には低層階( 1、2階)は商業施設が入り、2階でグランフロント大阪北館とペデストリアンデッキで接続させます。中層階には中核施設(JAM BASE)が入ります。具体的には国の機関などの入居を想定したオフィスや会議室、講義室などです。高層階はヒルトンのライフスタイルホテルであるキャノピーが日本初進出します。開業は2024年を予定しています。
北街区低層部
都市公園全景
都市公園はグラングリーン大阪の面積の半分に当たる4.5haの広さがあります。南側にはイベントスペースやカフェ、レストランを備えた大屋根と芝生広場と森ができます。大阪都心には緑に囲まれてゆっくりできるところが大阪城公園くらいしかないのでこれだけ大きな都市公園が大阪にできるのは非常にたのしみです。
リフレクション広場全景
リフレクション広場の様子
高低差があり、かなり作り込まれている印象です。
公園北側全景
北側には大きな池が真ん中にあり、都会の中で落ち着いた時間が過ごせそうです。また、桜の木を多数植えるようなので大阪都心の新しい花見スポットになりそうです。
イメージパーツを見た感じNorth residenceの南向きは全戸公園ビューとなりそうです。ただ一部ノースタワーとかぶってしまうため、全戸公園全てが見られるわけではないです。
都市公園は2024年の一部開業し、2027年全面開業予定です。
建物
Brillia Tower堂島は近未来的なデザインで高級感を出していましたが、今回のグラングリーン大阪The North Residenceは王宮というコンセプトを徹底しており、宮殿っぽいデザインで高級感を演出しています。
外装
46階建、484戸という規模は、細長いタワマンなのかな?という印象を受けますが、延床面積が72000㎡あるので大阪ではかなりの規模になるため、どっしりしたタワマンになると思います。参考までにほぼ同じ戸数(500戸)のシエリアタワー大阪堀江の延床面積は約54000㎡なのでかなり余裕があることがわかります。
低層階は高級感があるもののシンプルなデザインで、中層階からはガラス面やアクセントを増やしたグランフロント大阪オーナーズタワーにかなり近いデザインになっています。ちなみに延床面積もほとんど同じです。(おそらく都市の連続性を考慮して合わせてきているものと思われる)
高層階になればなるほどデザインが凝っており、大阪のトップマンションと言える外観となっています。
耐震性
グラングリーン大阪The North Residenceは免震とアウトリガー構造を採用しています。
免震は地下に設置したダンパーや積層ゴムで地震時の建物の揺れを吸収する仕組みです。一般的には地震に耐えるだけの耐震構造よりも地震に強いです。また、ゆっくりと揺れる傾向にあるため、制振構造より建物内での安全性が高いとされています。ただ定期的な点検やゴムの交換などが必要なため、ランニングコストが高くなる傾向にあります。
アウトリガー構造は建物の中心部にあるコエレベータや非常階段などを耐震壁で囲う構造で中層階と高層階と最上部に採用されています。これを採用することで梁や柱を少なくできるようです。
アウトリガー構造
(赤のところがアウトリガー構造採用部分)
心柱を使って耐震性を強めるところが大林組独自の連結制振構造(デュアルフレームシステム以下DFS)に似ています。少し違いますが、DFSの耐震版という感じだと思います。
セキュリティ
グラングリーン大阪The North Residenceは5次セキュリティになっています。3次セキュリティはタワマンや、高級マンションでは当たり前の設備となりましたが。5次セキュリティはなかなか見ないです。近年のタワマンに採用されている、エレベーターは指定された階にしか停まらない仕様はもちろんですが。1階から住居に行くにはシャトルエレベーターで4階へ行き、4階で各階へ向かうエレベーターに乗り換えなければならない構造になっているため、セキュリティを高めています。
なんとオートロックが4回あります。
配達業者はかなり大変な構造になりそう…
また、24時間有人管理と機械管理を行うことで、セキュリティをさらに強化しています。
エコシステム
グラングリーン大阪The North ResidenceはZEH(ゼッチ)を取得しています。ZEHとはNot Zero Energy Houseの略で断熱性能を高め、高効率のエネルギーシステムを導入することや、再生可能エネルギーなどを導入することで年間の一次エネルギー消費量収支をゼロにすることを目的とした住居です。現在では新築マンションにおいてZEHは当たり前になってきています。
全戸にエネファームを導入し、夜間以外は700Wで発電することで余剰電力を売却できるそうです。また、大阪市が定める建築物総合環境評価制度では最高級のSランク(S、A、B +、B−、Cのうち)を獲得しています。
停電時でも、72時間は電気が使えるシステムを日本初採用しています。インフラ系のディベロッパーが2社入っているためかは分かりませんが、かなり環境配慮には力が入っている印象です。
参考文献
再都市化様
「大阪都心」の記事一覧 | Re-urbanization -再都市化-
グラングリーン大阪North residence公式サイト様
グラングリーン大阪 THE NORTH RESIDENCE|うめきた2期の分譲マンション
グラングリーン大阪公式サイト様
うめきた2期地区開発事業「グラングリーン大阪」 - 公式サイト
その他
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グラングリーン大阪 THE NORTH RESIDENCE|うめきた2期の分譲マンション
次回は共用部、部屋、販売価格などを解説していきます。多忙のため、次回の更新は遅くなると思いますが、クリスマスまでには上げようと思います。